オールおーる
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「全部」という意味だった「オール」は、こぼれて朝まで遊ぶことになった。
- 元の言葉
- オールナイト
- こぼれた部分
- オール
- 種類
- 部分抽出 / 単独使用 / 意味変化 / 意味縮小
- 現在の意味
- 夜通し起きていること、全部・全
- 信頼度
- 有力
意味の変化
- 全部・すべて
- オールナイト(一晩中)
- 「オール」が独立
- 夜通し起きていること
全部・すべて(数量) → 夜通し起きていること(行為)
何からこぼれた?
「オール」は「オールナイト」の前半がこぼれた言葉です。
元々どういう意味だった?
英語の all は「全部」という意味です。デジタル大辞泉は「オール」を、多く複合語の形で用い、すべて・全部の意を表す語と説明し、「オールA」などの例を挙げています。「オールナイト」は精選版 日本国語大辞典によれば「一晩中。終夜」で、映画館や飲食業などが夜通し営業することを指しました。「オール」は「夜」を修飾して「一晩中」の意をつくる部分でした。
いつ独立した?
精選版 日本国語大辞典は「オールナイト」の初出の実例に井上友一郎『午前零時』(1952)を挙げています。「オールナイト」の略としての「オール」については、デジタル大辞泉が「俗に」と断ったうえで「オールで飲み明かす」という例とともに載せていますが、初出の実例は示されていません。単独で使われ始めた時期は現時点で確認できていません。
意味は変わった?
「全部」という数量を表す語が、夜通し起きているという行為を指すようになりました。「オールする」のように動詞としても使われます。元の英語の意味から離れた、日本語の中での使い方と考えられます。
今はどう使われる?
「カラオケでオールした」「オールで飲む」のように、友人と朝まで遊ぶ場面などで使われます。デジタル大辞泉が「俗に」と注記しているように、くだけた話し言葉です。一方、「オールA」「オールスター」のような本来の使い方も残っています。
なぜ定着した?
「オールナイト」は営業時間を表す言葉でしたが、夜通し遊ぶ側の体験として話すとき、短い「オール」が好まれたと考えられます。「オールする」と動詞にしやすかったことも一因と考えられます。
元の意味と今の意味
英語 all は「全部」を表す語。日本語の「オール」も、多く複合語の形で「すべて」「全」の意を表す(「オールA」「オールスター」)。「オールナイト」では、「夜」を修飾して「一晩中」の意をつくる部分だった。
- 夜通し起きていること「オールで飲み明かす」「昨日オールした」のように、夜通し遊んだり起きていたりすることを指す。俗な言い方。
- 全部・全本来の意味。「オールA」「オール日本チーム」など、複合語の形で使う。
タイムライン
- 1952年「オールナイト」の用例。精選版 日本国語大辞典は井上友一郎『午前零時』(1952)を初出の実例として挙げる。
用例
カラオケでオールして、そのまま授業に出た。
作例・夜通し起きていること通知表がオールAだった。
作例・全部・全
出典
- 「オール」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-04 閲覧)
- 「オールナイト」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-04 閲覧)