こぼれことばとは
「こぼれことば」とは、元の言葉や名前の一部分だけが切り出され、その部分が独立した言葉として使われるようになったものを、このサイトで呼ぶための名前です。
「キログラム」が「キロ」に、「携帯電話」が「携帯」になったように、言葉の一部分が元の場所からこぼれ落ち、ひとり歩きを始める。さらに、こぼれた言葉はしばしば元とは違う意味や対象を持つようになります。
略語との違い
「パソコン」「リモコン」「コンビニ」のように、複数の部分をつなぎ合わせて短くした言葉は、一般的な略語です。頭文字をとった言葉(頭字語)も同様です。
こぼれことばが注目するのは、ひとつの部分がこぼれて独立したかどうか。単に「何の略?」に答えるのではなく、どこからこぼれ、どう独立し、今はどんな意味で使われているのかを追います。
こぼれ方の型
単語の一部分が独立
インターネット
ネット
接頭辞・接尾辞などが独立
ギガバイト
ギガ
固有名詞の一部分が独立
Mrs. GREEN APPLE
ミセス
独立後に意味が変化・拡張
携帯電話
携帯
こぼれたあと、意味が変わる
こぼれことばの面白さは、独立したあとに起こる変化にあります。たとえば「ギガ」は、次のような道筋をたどりました。
- SI接頭語(10億倍)
- ギガバイト(データ量の単位)
- 「ギガ」が独立
- データ容量
- 通信データ容量
このサイトでは、短くなっただけの言葉よりも、独立したことで意味や指す対象が変わった言葉を特に大切に扱います。
分類
- 部分抽出
- 元の語の一部分が切り出された
- 単独使用
- 切り出された部分が単独で使われる
- 意味変化
- 意味が変化した
- 意味拡張
- 意味が広がった
- 意味縮小
- 意味が狭くなった
- 固有名詞由来
- 固有名詞由来
- 一般化
- 特定対象から一般的な対象へ広がった
- 再解釈
- 使用者による再解釈が起きた
掲載の基準
次の流れが説明できる言葉を掲載しています。
元の言葉 → 一部分がこぼれる → 独立して使われる → 意味・対象が変化する
語源や初出は断定せず、出典をもとに「現時点で確認できる範囲」で記述します。各記事には確かさの目安として、「確実」「有力」「要検証」「諸説あり」の信頼度を表示しています。