マイナーまいなー
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「小さい」という意味だった「マイナー」は、こぼれてメジャーを目指す選手たちの場所になった。
- 元の言葉
- マイナーリーグ
- こぼれた部分
- マイナー
- 種類
- 部分抽出 / 単独使用 / 意味変化 / 意味縮小
- 現在の意味
- マイナーリーグ、小さいさま・有名でないさま、短調
- 信頼度
- 有力
意味の変化
- minor(小さい方の)
- マイナーリーグ(下位のリーグ)
- 「マイナー」が独立
- アメリカのプロ野球の下位リーグ
小さい・重要でない → アメリカのプロ野球の下位リーグ
何からこぼれた?
野球の話の「マイナー」は「マイナーリーグ」の前半がこぼれた言葉です。デジタル大辞泉は「マイナー」の語義のひとつに「(the minors)マイナーリーグのこと」を載せ、反対の語として「メジャー」を挙げています。
元々どういう意味だった?
英語 minor は「小さい方の」「重要でない」という意味です。精選版 日本国語大辞典は「小さいさま。少ないさま。あまり重要でないさま」を挙げ、『外来語辞典』(1914)に載っていることを示しています。「マイナーリーグ」は同じ辞典によると「メジャーリーグを除いた下位リーグの総称」で、飛田穂洲『野球生活の思ひ出』(1928)を初出の実例に挙げています。
いつ独立した?
日本語で「マイナー」が単独でマイナーリーグを指すようになった時期や初出は、現時点で確認できていません。デジタル大辞泉が英語の the minors を添えていることから、英語でも同じ略し方があり、日本語はそれを取り入れたと考えられます。
意味は変わった?
「小さい方の」という形容の語が、こぼれて特定のリーグを指す名詞になりました。世界大百科事典(旧版)によると、マイナーリーグは3A・2A・Aなど、大リーグ球団の傘下にある二軍組織の総称です。「小さい」から「メジャーの下の階層」へと、指す対象が狭まった例です。
今はどう使われる?
スポーツの話で「マイナー契約」「マイナー降格」と言えば、マイナーリーグのことです。一方で「マイナーな作家」のように、あまり知られていないという形容の意味でも広く使われます。
なぜ定着した?
「メジャー」と対で使われるため、片方が略されればもう片方も略しやすかったと考えられます。英語でも the minors と言うことも、略した形を受け入れやすくしたと考えられます。
元の意味と今の意味
英語 minor は「小さい方の」「重要でない」。日本語でも「マイナーチェンジ」「マイナーなスポーツ」のように、小さいことやあまり知られていないことを表す。複合語「マイナーリーグ」の中では、前半でリーグの格を表す部分だった。
- マイナーリーグ「マイナー契約」「マイナーに降格」など。
- 小さいさま・有名でないさま「マイナーな作家」「マイナーチェンジ」など。
- 短調音楽用語として。
タイムライン
- 1914年精選版 日本国語大辞典は、形容の「マイナー」が『外来語辞典』(1914)に載っていることを示す。
- 1928年精選版 日本国語大辞典は、飛田穂洲『野球生活の思ひ出』(1928)を「マイナーリーグ」の初出の実例として挙げる。
- デジタル大辞泉は「マイナー」の語義に「(the minors)マイナーリーグのこと」を載せる。
用例
マイナー契約からメジャー昇格を目指す。
作例・マイナーリーグ知る人ぞ知るマイナーな映画。
作例・有名でないさま
関連するこぼれことば
出典
- 「マイナー」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-06 閲覧)
- 「マイナーリーグ」(精選版 日本国語大辞典・世界大百科事典)コトバンク(小学館・平凡社)(2026-10-06 閲覧)