ショートしょーと
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「短い」という意味だった「ショート」は、こぼれて野球の守備位置になった。
- 元の言葉
- ショートストップ
- こぼれた部分
- ショート
- 種類
- 部分抽出 / 単独使用 / 意味変化 / 意味縮小
- 現在の意味
- 遊撃手・遊撃の守備位置、短いこと、短絡(ショートサーキット)
- 信頼度
- 確実
意味の変化
- short(短い)
- ショートストップ(遊撃手)
- 「ショート」が独立
- 野球の遊撃手・遊撃の守備位置
短い → 野球の遊撃手・遊撃の守備位置
何からこぼれた?
野球の「ショート」は「ショートストップ」の前半がこぼれた言葉です。精選版 日本国語大辞典は「ショート」の語義のひとつに「『ショートストップ』の略」を挙げ、デジタル大辞泉も「野球で、遊撃。また、遊撃手」を載せています。
元々どういう意味だった?
英語 short は「短い」という意味です。精選版 日本国語大辞典は、造語要素としての「ショート」を「短いの意」とし、「ショートトリップ」を例に挙げています。「ショートストップ」は二塁と三塁の間を守る内野手、つまり遊撃手のことで、同辞典は正岡子規『松蘿玉液』(1896)の「短遮(ショルトストップ)」を初出の実例に挙げています。
いつ独立した?
精選版 日本国語大辞典は「ショートストップの略」の語義に『新式ベースボール術』(1898)を出典として示しています。複合語の実例から数年で、短い形も使われていたことになります。ただし、これが単独用法の最初の例かどうかは、現時点で確認できていません。
意味は変わった?
「短い」という形容の語が、こぼれて特定の守備位置と、そこを守る選手を指す名詞になりました。広い「短い」から野球の遊撃手へと、指す対象が大きく狭まった例です。なお、同じ「ショート」は「ショートサーキット」からもこぼれていて、電気の「ショート」は別の意味として並んでいます。
今はどう使われる?
野球の話では「ショート」と言うのが普通で、「ショートストップ」はあまり聞きません。「ショートゴロ」「ショートを守る」のように、守備位置にも選手にも使います。正式な日本語の「遊撃手」と並んで使われ、デジタル大辞泉は「遊撃手」の項で「ショートストップ」「ショート」を同義語に挙げています。
なぜ定着した?
試合の実況や会話では、守備位置の名前を短く言えるほうが便利です。野球の文脈なら「ショート」だけで遊撃手だとわかるため、後半の「ストップ」が落ちた形が広まったと考えられます。
元の意味と今の意味
英語 short は「短い」。日本語でも「ショートストーリー」「ショートヘア」のように、長さや時間が短いことを表す。複合語「ショートストップ」の中では、前半の修飾部分だった。
- 遊撃手・遊撃の守備位置「ショートを守る」「ショートゴロ」など。
- 短いこと「ショートストーリー」「ショートヘア」など、主に複合語の中で。
- 短絡(ショートサーキット)「配線がショートする」など。別のこぼれ方。
タイムライン
- 1896年精選版 日本国語大辞典は、正岡子規『松蘿玉液』(1896)の「短遮(ショルトストップ)」を「ショートストップ」の初出の実例として挙げる。
- 1898年精選版 日本国語大辞典は「ショート」の語義「『ショートストップ』の略」に、『新式ベースボール術』(1898)を出典として示す。
- デジタル大辞泉は「ショート」の語義に「野球で、遊撃。また、遊撃手。ショートストップ」を載せ、「遊撃手」の項でも同義語に「ショート」を挙げる。
用例
打球はショートの正面に飛んだ。
作例・遊撃の守備位置少年野球ではずっとショートだった。
作例・遊撃手
関連するこぼれことば
出典
- 「ショート」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-09 閲覧)
- 「ショートストップ」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-09 閲覧)
- 「遊撃手」(デジタル大辞泉)コトバンク(小学館)(2026-10-09 閲覧)