ショートしょーと
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「短い」という意味だった「ショート」は、こぼれて電気の事故になった。
- 元の言葉
- ショートサーキット
- こぼれた部分
- ショート
- 種類
- 部分抽出 / 単独使用 / 意味変化 / 意味縮小
- 現在の意味
- 短絡、短いこと、不足、遊撃手
- 信頼度
- 確実
意味の変化
- short(短い)
- ショートサーキット(短絡)
- 「ショート」が独立
- 電気回路の短絡(〜する)
短い → 電気回路の短絡
何からこぼれた?
電気の「ショート」は「ショートサーキット」の前半がこぼれた言葉です。精選版 日本国語大辞典は「ショート」の語義のひとつに「『ショートサーキット』の略」を挙げ、「ショートサーキット」の項でも末尾に「ショート」を添えています。
元々どういう意味だった?
英語 short は「短い」という意味です。「ショートサーキット」は、精選版 日本国語大辞典によると「電気回路で、電位差のある二点間を導体で接続すること」で、大きな電流が流れて機器を破損するおそれがあるとしています。日本語では「短絡(たんらく)」とも言います。
いつ独立した?
精選版 日本国語大辞典は「ショートサーキットの略」の初出の実例として、茅誠司『アメリカの科学・ソ連の科学』(1957)の「電気寒暖計に掛ければショートしてしまう」を挙げています。「ショートサーキット」そのものの初出は、同辞典の項目には示されておらず、現時点で確認できていません。
意味は変わった?
「短い」という形容の語が、こぼれて電気の事故そのものを指す言葉になりました。さらに「ショートする」と動詞としても使われます。広い「短い」から電気回路の短絡へと、指す対象が狭まった例です。同じ「ショート」は「ショートストップ」からもこぼれていて、野球の遊撃手も指します。
今はどう使われる?
家電や配線の話で「ショートした」と言えば、短絡が起きたことです。デジタル大辞泉は「配線盤がショートする」を例に挙げています。同辞典は「資金ショート」のような「不足」の意味も載せており、「ショート」は文脈によって指すものが大きく変わる言葉になっています。
なぜ定着した?
「ショートサーキット」は長く、「短絡」は話し言葉ではやや硬い言葉です。電気の話の中なら「ショート」だけで意味が通じ、「〜する」を付けて動詞にもしやすいため、短い形が広まったと考えられます。
元の意味と今の意味
英語 short は「短い」。複合語「ショートサーキット(short circuit)」は「短い回路」の意で、電気が本来の道筋を通らず近道してしまう状態を指す。その中で「ショート」は前半の修飾部分だった。
- 短絡「配線がショートする」「ショートして火花が出た」など。
- 短いこと「ショートストーリー」「ショートヘア」など、主に複合語の中で。
- 不足「資金ショート」など。
- 遊撃手野球で。別のこぼれ方。
タイムライン
- 1957年精選版 日本国語大辞典は「ショート」の語義「『ショートサーキット』の略」の初出の実例として、茅誠司『アメリカの科学・ソ連の科学』(1957)の「電気寒暖計に掛ければショートしてしまう」を挙げる。
- デジタル大辞泉は「ショート」の語義に「電気回路の電位差のある端子を、故意または過失で接触させること。短絡。ショートサーキット」を載せる。
用例
コードが傷んでショートしたらしい。
作例・短絡水がかかって基板がショートした。
作例・短絡
関連するこぼれことば
出典
- 「ショート」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-09 閲覧)
- 「ショートサーキット」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-09 閲覧)