高速こうそく

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「速い」という意味だった「高速」は、こぼれて道路の名前になった。

高速道路
高速
元の言葉
高速道路
こぼれた部分
高速
種類
部分抽出 / 単独使用 / 意味変化 / 意味縮小
現在の意味
高速道路、速度の速いこと
信頼度
確実

意味の変化

  1. 速度の速いこと
  2. 高速道路
  3. 「高速」が独立
  4. 道路そのもの

速度の速いこと(性質) → 高速道路(モノ)

何からこぼれた?

「高速」は「高速道路」の前半がこぼれた言葉です。

元々どういう意味だった?

デジタル大辞泉は「高速」を、速度の速いことと説明し、「低速」と対にしています。精選版 日本国語大辞典は『風俗画報』(1903)の「高速廻転汽機」を初出の実例に挙げています。「高速道路」では、道路の性質を説明する部分でした。

いつ独立した?

精選版 日本国語大辞典は「高速道路」の初出の実例に加藤秀俊『中間文化』(1957)を挙げています。中日本高速道路によれば、日本で初めての高速道路は1963年に開通した名神高速道路の栗東IC〜尼崎IC間です。「高速道路」の略としての「高速」については、同辞典が五木寛之『裸の町』(1968)の「高速を百五十キロで来たわ」を初出の実例に挙げています。

意味は変わった?

「速い」という性質を表す語が、道路というモノを指す名詞になりました。「高速に乗る」の「高速」は速さではなく道路です。本来の意味も消えておらず、「高速通信」「高速運転」のように使われます。

今はどう使われる?

「高速に乗る」「高速を降りる」のように、日常会話では「高速」単独で使われます。デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典とも、「高速道路」の項に「高速」を言い換えとして添えています。

なぜ定着した?

車での移動の話では、「高速」と言えば道路のことだと文脈で分かります。言わなくても分かる「道路」が落ちたと考えられます。

元の意味と今の意味

「高速」は本来、速度の速いことを表す語で、「低速」と対になる。「高速道路」では、道路の性質を説明する修飾部分だった。

  • 高速道路「高速に乗る」「高速で行く」のように、名詞として道路そのものを指す。
  • 速度の速いこと本来の意味。「高速運転」「高速通信」など。

タイムライン

  1. 1903年「高速」(速度の速いこと)の用例。精選版 日本国語大辞典は『風俗画報』275号(1903)の「高速廻転汽機」を初出の実例として挙げる。
  2. 1957年「高速道路」の用例。精選版 日本国語大辞典は加藤秀俊『中間文化』(1957)の「日本国中を高速道路が貫通し」を初出の実例として挙げる。
  3. 1963年名神高速道路の栗東IC〜尼崎IC間が開通する。日本で初めての高速道路の開通。
  4. 1968年「高速道路」の略としての「高速」の用例。精選版 日本国語大辞典は五木寛之『裸の町』(1968)の「高速を百五十キロで来たわ」を初出の実例として挙げる。

用例

  • 渋滞してるから高速で行こう。作例・高速道路
  • このプリンターは高速で印刷できる。作例・速度の速いこと

関連するこぼれことば

出典

  1. 「高速」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-04 閲覧)
  2. 「高速道路」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-04 閲覧)
  3. 名神高速道路は全線開通50周年を迎えます中日本高速道路株式会社、2015-04-23(2026-10-04 閲覧)