ワンピースわんぴーす
← ワンピースドレス
「ひとつの部分でできている」という意味だった「ワンピース」は、こぼれて服の名前になった。
- 元の言葉
- ワンピースドレス
- こぼれた部分
- ワンピース
- 種類
- 部分抽出 / 単独使用 / 意味変化 / 意味縮小
- 現在の意味
- 上下ひと続きの服、ひとつの部分でできているもの
- 信頼度
- 有力
意味の変化
- ひと続き(one-piece)
- ワンピースドレス
- 「ワンピース」が独立
- 上下ひと続きの服
ひとつの部分でできていること → 上下ひと続きの服
何からこぼれた?
改訂新版 世界大百科事典と百科事典マイペディア(いずれも平凡社)は、「ワンピース」を「ワンピース・ドレスの略」としています。後ろの「ドレス」が落ち、「ワンピース」だけで服を指すようになりました。精選版 日本国語大辞典も、同じ意味の語として「ワンピースドレス」を挙げています。
元々どういう意味だった?
「ワンピース」は英語 one-piece に由来し、デジタル大辞泉は「全体が一つの部分でできているもの」という意味も挙げています。「ひと続き」「ひとつの部品でできた」という作りを表す言葉で、「ワンピースドレス」ではドレスの形を説明する部分でした。
いつ独立した?
精選版 日本国語大辞典は、服を指す「ワンピース」の初出の実例として、芥川龍之介『歯車』(1927年)の「赤いワン・ピイスを着た女は」を挙げています。この時点ですでに「ワンピース」だけで服を指していたことが分かります。「ワンピースドレス」という形との前後関係は、現時点で確認できていません。
意味は変わった?
「ひと続きであること」という作りを表す言葉が、服そのものの名前になりました。世界大百科事典は、上下に切り替えがあるものもワンピースと呼ぶと説明しています。必ずしも一枚の布でできていなくても、上下がつながった服であれば「ワンピース」と呼ばれます。上下二部式の「ツーピース」、三つ揃いの「スリーピース」という対の言葉も生まれています。
今はどう使われる?
「ワンピースを着る」「シャツワンピース」のように、女性や子どもの服を指す言葉として使われます。服以外で「ワンピース」と言うことは日常ではほとんどなく、服の名前として定着しています。
なぜ定着した?
服の話をしている場面では「ドレス」と言わなくても通じます。また、日本語の「ドレス」は改まった服という印象が強いため、普段着も含めて呼べる「ワンピース」のほうが使いやすかったと考えられます。
元の意味と今の意味
「ワンピース」は英語 one-piece に由来し、デジタル大辞泉は「全体が一つの部分でできているもの」という意味も挙げる。「ワンピースドレス」の「ワンピース」は、ドレスの作りを説明する修飾部分だった。
- 上下ひと続きの服上着とスカートが一続きになった女性・子ども用の服。
- ひとつの部分でできているものデジタル大辞泉が挙げる、全体が一つの部分でできているもの。
タイムライン
- 1927年服を指す「ワンピース」の用例。精選版 日本国語大辞典は芥川龍之介『歯車』(1927年)の「赤いワン・ピイスを着た女は」を初出の実例として挙げる。
用例
結婚式には紺のワンピースを着ていく。
作例・上下ひと続きの服夏はワンピース一枚で過ごす。
作例・上下ひと続きの服
関連するこぼれことば
出典
- 「ワンピース」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典・改訂新版 世界大百科事典・百科事典マイペディア)コトバンク(小学館・平凡社)(2026-10-09 閲覧)