デパートでぱーと

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「部門」を表す department の途中で切れた「デパート」は、こぼれて百貨店そのものになった。

デパートメントストア
デパート
元の言葉
デパートメントストア
こぼれた部分
デパート
種類
部分抽出 / 単独使用 / 意味変化 / 意味拡張
現在の意味
百貨店、多く集まっているようす(比喩)
信頼度
確実

意味の変化

  1. デパートメント(部門・売場)
  2. デパートメントストア
  3. 「デパート」が独立
  4. 百貨店
  5. 「悪のデパート」のようなたとえ

部門・商品別の売場(department) → 百貨店、さらに「数多く集まったもの」のたとえ

何からこぼれた?

デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典はともに「デパート」を「デパートメントストア」の略としています。「ストア」が落ちただけでなく、department という一つの単語の途中で切れているのが特徴です。

元々どういう意味だった?

デジタル大辞泉は「デパートメント」を、一部門・一区分、企業の部局や大学の学科など全体の中の一部分としています。精選版 日本国語大辞典は「デパートメント」の意味に商品別の売場を挙げています。「デパートメントストア」は、こうした売場を数多く備えた大型の小売店のことでした。

いつ独立した?

精選版 日本国語大辞典の語誌によれば、大正時代にはまず後ろの「ストア」を省いた「デパートメント」の形が現れましたが定着せず、さらに短くした「デパート」の語形が昭和初期にかけて普及しました。初出の実例には、龍胆寺雄『放浪時代』(1928年)の「百貨店(デパアト)の前がいいだらう」を挙げています。

意味は変わった?

「部門」を表す言葉の切れ端が、百貨店という店そのものを指すようになりました。さらにデジタル大辞泉は、比喩的に「それに関することが数多く集まっているようすや場所」という意味も挙げ、「悪のデパート」「伝統技術のデパート」という例を示しています。店の名前から、「何でもそろっていること」のたとえへと意味が広がった例です。

今はどう使われる?

「デパートで買い物をする」「デパ地下」のように百貨店を指す言葉として使われます。「病気のデパート」のように、よくないものがたくさん集まっている様子を冗談めかして言うときにも使われます。

なぜ定着した?

「デパートメントストア」は日本語としては長く、精選版 日本国語大辞典の語誌が示すように、まず「デパートメント」、次に「デパート」と段階的に短くなりました。言いやすい4音の形に落ち着いたことが、定着の理由と考えられます。

元の意味と今の意味

デジタル大辞泉は「デパートメント」(department)を、一部門・一区分、企業の部局や大学の学科など全体の中の一部分としている。精選版 日本国語大辞典は「デパートメント」の意味として商品別の売場を挙げる。「デパートメントストア」は、こうした売場(部門)を備えた大規模な小売店を指す語だった。

  • 百貨店衣食住の全般にわたる多種類の商品を陳列し、主として対面販売を行う大規模な小売店。
  • 多く集まっているようす(比喩)デジタル大辞泉が挙げる比喩的な用法。「悪のデパート」「伝統技術のデパート」など。

タイムライン

  1. 精選版 日本国語大辞典の語誌によれば、大正時代に「デパートメントストア」の後部を省略した「デパートメント」の形が出現したが定着しなかった。
  2. 1928年「デパート」の用例。精選版 日本国語大辞典は龍胆寺雄『放浪時代』(1928年)の「百貨店(デパアト)の前がいいだらう」を初出の実例として挙げ、語誌で「デパート」の語形は昭和初期にかけて普及したとする。

用例

  • 母の日のプレゼントをデパートで選ぶ。作例・百貨店
  • あの町はまるで昭和建築のデパートだ。作例・多く集まっているようす

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出典

  1. 「デパート」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-09 閲覧)
  2. 「デパートメント」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-09 閲覧)