センチせんち
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「100分の1」という意味だった「センチ」は、こぼれて長さの単位になった。
センチメートル
センチ
- 元の言葉
- センチメートル
- こぼれた部分
- センチ
- 種類
- 部分抽出 / 単独使用 / 意味変化 / 意味縮小
- 現在の意味
- センチメートル、感傷的なさま
- 信頼度
- 確実
意味の変化
- 接頭語(100分の1)
- センチメートル
- 「センチ」が独立
- 長さの単位そのもの
100分の1を表すSI接頭語 → センチメートル(長さ)
何からこぼれた?
「センチ」は「センチメートル」の前半がこぼれた言葉です。元をたどると、100分の1を表す接頭語です。
元々どういう意味だった?
精選版 日本国語大辞典は「センチ」を、メートル法の諸単位の上に付けてその100分の1を表す語と説明しています。デジタル大辞泉によれば、ラテン語で「百」を意味する centum に由来します。接頭語のセンチは、それだけでは長さを表しません。
いつ独立した?
精選版 日本国語大辞典は「センチメートル」の略としての「センチ」を名詞として載せ、豊田三郎『弔花』(1935)の「十五センチと離れてゐない」を初出の実例に挙げています。
意味は変わった?
「100分の1」という抽象的な倍率から、長さという具体的な量へと移りました。センチグラムのような単位もありますが、日常で「センチ」と言えばセンチメートルです。また、「センチメンタル」の前半がこぼれた「センチ」(感傷的なさま)もあります。精選版 日本国語大辞典は、こちらの初出の実例に井上友一郎『残夢』(1939)を挙げています。別々の言葉から同じ形がこぼれた例です。
今はどう使われる?
身長や物の大きさを言うとき、日常会話では「センチ」単独で使われます。接頭語が単位そのものを指すようになった点で、「キロ」と同じ型です。
なぜ定着した?
日常でセンチを付けて使う単位はほぼセンチメートルに限られるため、言わなくても分かる「メートル」が落ちたと考えられます。
元の意味と今の意味
「センチ」はラテン語の「百」に由来する接頭語で、単位の上に付けてその100分の1を表す。それだけでは長さも重さも表さない。
- センチメートル長さの話題で「身長が3センチ伸びた」のように使う。
- 感傷的なさま「センチメンタル」の略。「センチな気分」。単位の「センチ」とは別の言葉からこぼれた同音の語。
タイムライン
- 1935年「センチメートル」の略としての「センチ」の用例。精選版 日本国語大辞典は豊田三郎『弔花』(1935)の「彼等の頭から十五センチと離れてゐない天井が」を初出の実例として挙げる。
- 1939年「センチメンタル」の略としての「センチ」の用例。精選版 日本国語大辞典は井上友一郎『残夢』(1939)を初出の実例として挙げる。
- 1960年国際単位系(SI)が採択され、センチは接頭語として整理される。
用例
この1年で背が5センチ伸びた。
作例・センチメートル秋になると、ついセンチな気分になる。
作例・感傷的なさま
関連するこぼれことば
出典
- 「センチ」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-04 閲覧)
- The International System of Units (SI) Brochure, 9th edition国際度量衡局(BIPM)、2019(2026-10-04 閲覧)