レジれじ

← レジスター

お金を記録する機械だった「レジ」は、こぼれて会計の場所そのものになった。

レジスター
レジ
元の言葉
レジスター
こぼれた部分
レジ
種類
部分抽出 / 単独使用 / 意味変化 / 意味拡張
現在の意味
会計の場所、金銭登録器、会計係
信頼度
確実

意味の変化

  1. 金銭登録器
  2. 支払いを受ける場所・係
  3. 「レジ」が独立
  4. 会計の場所・係の人

金銭登録器(機械) → 会計の場所・係

何からこぼれた?

「レジ」は「レジスター」の前半がこぼれた言葉です。

元々どういう意味だった?

英語 register は「登録する」という意味で、日本語の「レジスター」は金額を計算・記録する金銭登録器のことでした。精選版 日本国語大辞典は『音引正解近代新用語辞典』(1928)を出典に挙げています。

いつ独立した?

精選版 日本国語大辞典は、略語「レジ」の初出の実例として椎名麟三『愛の証言』(1955)の「あのう、レジの人があなたにちょっとお会いしたいって…」を挙げています。

意味は変わった?

機械から、それが置かれた場所、そこで働く人へと指す範囲が広がりました。ただし同辞典は、場所・係の意味の「レジスター」も高見順『故旧忘れ得べき』(1935〜36)に見られるとしており、意味の広がりは短縮より前に始まっていたようです。「レジ」の形で定着し、今ではこちらが主な呼び名です。

今はどう使われる?

「レジに並ぶ」「セルフレジ」「レジ袋」のように、会計の場所や仕組みを指して日常的に使われます。一方、「レジスター」はコンピューターの記憶装置の意味で使われることが多くなりました。

なぜ定着した?

店頭で頻繁に口にする語なので短い形が好まれ、機械よりも「会計をする所」という意味で使われるうちに定着したと考えられます。

元の意味と今の意味

英語 register は「登録する(もの)」。日本語の「レジスター」は、金額を計算・記録する金銭登録器を指した。

  • 会計の場所「レジに並ぶ」「レジを通る」のように、支払いをする場所。
  • 金銭登録器「レジを打つ」のように、機械そのもの。
  • 会計係「レジの人」「レジのバイト」のように、会計を担当する人や仕事。

タイムライン

  1. 1928年精選版 日本国語大辞典は、金銭登録器の「レジスター」の出典として『音引正解近代新用語辞典』(1928)を挙げる。
  2. 1935年支払い場所・係の「レジスター」の初出の実例として、高見順『故旧忘れ得べき』(1935〜36)の「喫茶店のレヂスターをやってゐて」が挙げられている。
  3. 1955年略語「レジ」の初出の実例として、椎名麟三『愛の証言』(1955)の「レジの人が」が挙げられている。

用例

  • レジが混んでいる。作例・会計の場所
  • コンビニでレジのバイトをしている。作例・会計係

関連するこぼれことば

出典

  1. 「レジ」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-04 閲覧)
  2. 「レジスター」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-04 閲覧)