バイトばいと
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ドイツ語で「労働」や「研究」を意味した「アルバイト」は、こぼれて学生の放課後の仕事になった。
- 元の言葉
- アルバイト
- こぼれた部分
- バイト
- 種類
- 部分抽出 / 単独使用 / 意味変化 / 意味縮小
- 現在の意味
- 本業や学業のかたわらの仕事
- 信頼度
- 確実
意味の変化
- 労働・研究(Arbeit)
- 学業のかたわらの仕事(アルバイト)
- 「バイト」が独立
- 短時間・臨時の仕事全般
労働・研究(Arbeit) → 本業や学業のかたわらの仕事
何からこぼれた?
デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典はともに「バイト」を「アルバイト」の略としています。前の「アル」が落ち、後半の「バイト」だけが残った形です。
元々どういう意味だった?
「アルバイト」はドイツ語 Arbeit に由来します。精選版 日本国語大辞典は意味を、①労働・作業・仕事、②学問研究の作業・研究論文、③学生が学業のかたわら従事する仕事や社会人の内職、の順に挙げています。①の典拠には『新しき用語の泉』(1921年)を、③の初出の実例には雑誌『旅』の1934年11月号を挙げています。もとは「労働」や「研究」という広い意味の言葉でした。
いつ独立した?
精選版 日本国語大辞典は「バイト」の初出の実例として、三浦朱門『セルロイドの塔』(1959年)の「スポーツ、バイト〈略〉そしていくらかの勉強に関することに至るまで」を挙げています。学生生活を描いた文脈で、すでに「バイト」が単独で使われていたことが分かります。
意味は変わった?
ドイツ語の Arbeit は労働や研究全般を指しますが、日本語の「アルバイト」は本業や学業のかたわらの仕事に絞り込まれ、「バイト」はその意味だけを受け継ぎました。研究論文を「バイト」と呼ぶことはありません。なお、カタカナの「バイト」には、デジタル大辞泉が挙げる工作機械の刃物(英語 bit または bite から)や、情報量の単位(英語 byte)もあり、まったく別の語源の言葉が同じ形に重なっています。
今はどう使われる?
デジタル大辞泉の「夏休みにバイトする」のように、動詞「する」をつけても使われます。「バイト先」「バイト代」「バイトリーダー」など、複合語の材料にもなっています。
なぜ定着した?
学生どうしの会話で日常的に使う言葉だったため、短く言える形が好まれたと考えられます。「アル」が落ちても意味を取り違えにくく、会話の中で「バイト」だけで通じたことが定着につながったと考えられます。
元の意味と今の意味
「アルバイト」はドイツ語 Arbeit に由来する。精選版 日本国語大辞典は、①労働・作業・仕事、②学問研究の作業・研究論文、③学生が学業のかたわら従事する仕事や社会人の内職、の順に意味を挙げる。デジタル大辞泉も《労働・仕事・研究の意》と注記している。
- 本業や学業のかたわらの仕事「夏休みにバイトする」「バイト先」など。その仕事をする人を指すこともある。
タイムライン
- 1921年精選版 日本国語大辞典は、労働・作業・仕事の意味の「アルバイト」の典拠に『新しき用語の泉』(1921年)を挙げる。
- 1934年学業のかたわらの仕事を指す「アルバイト」の用例。精選版 日本国語大辞典は雑誌『旅』昭和9年(1934年)11月号の記事を初出の実例として挙げる。
- 1959年「バイト」の用例。精選版 日本国語大辞典は三浦朱門『セルロイドの塔』(1959年)の「スポーツ、バイト〈略〉そしていくらかの勉強に関することに至るまで」を初出の実例として挙げる。
用例
夏休みはコンビニでバイトする。
作例・本業や学業のかたわらの仕事今日はバイトがあるから先に帰るね。
作例・本業や学業のかたわらの仕事
関連するこぼれことば
出典
- 「バイト」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-09 閲覧)
- 「アルバイト」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-09 閲覧)