celloちぇろ

← violoncello

「小さい」を表す語尾だった -cello は、こぼれて大型の弦楽器になった。

violoncello
cello
元の言葉
violoncello
こぼれた部分
cello
種類
部分抽出 / 単独使用 / 意味変化 / 再解釈
現在の意味
弦楽器のチェロ
信頼度
確実

意味の変化

  1. viola+-one(大きなヴィオール)
  2. violone+-cello(小さな大ヴィオール)
  3. 「cello」が独立
  4. 弦楽器そのもの

「小さい」を表す語尾 → 低音の弦楽器

何からこぼれた?

cello は violoncello の後半がこぼれた言葉です。Online Etymology Dictionary は cello を violoncello の短縮形としています。

元々どういう意味だった?

同辞典によると violoncello はイタリア語で、violone(大きなヴィオール)に「小さい」を表す語尾が付いた形です。violone は viola に「大きい」を表す接尾辞 -one が付いた語なので、violoncello は「小さな大ヴィオラ」という意味になります。-cello は、本来は大きさを表す語尾にすぎませんでした。

いつ独立した?

Online Etymology Dictionary は、英語の violoncello を1724年、短縮形の cello を1857年から確認されるとしています。日本語の「チェロ」は、精選版 日本国語大辞典が井上靖『黒い蝶』(1955)を初出の実例に挙げています。同辞典は別名として「ビオロンチェロ」も載せています。

意味は変わった?

「小さい」という意味の語尾が、全長約120センチの大きな楽器の名前になりました。楽器の本体を表す violon の部分は消え、大きさを表す語尾だけが残っています。

今はどう使われる?

英語でも日本語でも、cello(チェロ)は弦楽器の名前として定着しています。日本語では、精選版 日本国語大辞典・デジタル大辞泉とも「セロ」という別の形も載せています。

なぜ定着した?

violoncello は長く言いにくいため、短く響きのよい語尾が名前として残ったと考えられます。

元の意味と今の意味

violoncello はイタリア語で、violone(大きなヴィオール)に「小さい」を表す語尾 -cello が付いた形。violone 自体も viola に「大きい」を表す -one が付いた語で、violoncello は「小さな大ヴィオラ」という意味になる。

  • 弦楽器のチェロバイオリン属の大型の低音楽器。奏者は椅子に座り、楽器を両膝の間に挟んで弾く。

タイムライン

  1. 1724年Online Etymology Dictionary によると、英語で violoncello が確認される。
  2. 1857年violoncello の短縮形として cello が確認される。
  3. 1955年精選版 日本国語大辞典は、井上靖『黒い蝶』(1955)の「チェロのカザルス」を初出の実例として挙げる。

用例

  • He has played the cello since he was six.作例・弦楽器のチェロ
  • チェロの低い音が好きだ。作例・弦楽器のチェロ

関連するこぼれことば

出典

  1. cello (etymology)Online Etymology Dictionary(2026-10-04 閲覧)
  2. violoncello (etymology)Online Etymology Dictionary(2026-10-04 閲覧)
  3. 「チェロ」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-04 閲覧)