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「弱く」という意味だった piano は、こぼれて鍵盤楽器の名前になった。
- 元の言葉
- pianoforte
- こぼれた部分
- piano
- 種類
- 部分抽出 / 単独使用 / 意味変化 / 意味縮小
- 現在の意味
- 鍵盤楽器のピアノ、弱く(強弱記号)
- 信頼度
- 確実
意味の変化
- piano(弱く)
- pianoforte(弱音と強音の出る楽器)
- 「piano」が独立
- 鍵盤楽器そのもの
弱く → 鍵盤楽器
何からこぼれた?
楽器の piano は pianoforte の前半がこぼれた言葉です。Online Etymology Dictionary は piano を pianoforte の短縮形とし、デジタル大辞泉も「ピアノフォルテの略」としています。
元々どういう意味だった?
Online Etymology Dictionary によると pianoforte はイタリア語 piano e forte(弱くと強く)から来ています。発明者のクリストフォリが gravicembalo col piano e forte(弱音と強音の出るハープシコード)と名付けたとされ、ダンパーで音の強弱を変えられることが、ハープシコードからの大きな変化でした。デジタル大辞泉も、弱音(ピアノ)と強音(フォルテ)が自在に出せるところからの名前だと説明しています。
いつ独立した?
Online Etymology Dictionary は、英語の pianoforte を1767年、楽器名の piano を1803年から確認されるとしています。日本語の「ピアノ」は、精選版 日本国語大辞典が『玉石志林』(1861〜64)を初出の実例に挙げています。
意味は変わった?
「弱く」という演奏の指示を表す語が、楽器そのものの名前になりました。楽器の特徴は「弱くも強くも弾ける」ことなのに、残ったのは「弱く」の半分だけです。強弱記号の piano(p)の意味も別に残っています。
今はどう使われる?
英語でも日本語でも、piano(ピアノ)といえばまず楽器を指します。楽譜の上では今も「弱く」の意味で使われます。
なぜ定着した?
pianoforte は長く、楽器が広く普及するにつれて前半だけで呼ばれるようになったと考えられます。
元の意味と今の意味
pianoforte はイタリア語 piano e forte(弱くと強く)から。正式には gravicembalo col piano e forte(弱音と強音の出るハープシコード)。音の強弱を自在に出せることを表した名前で、piano は「弱く」の意味だった。
- 鍵盤楽器のピアノハンマーで弦を打って音を出す鍵盤楽器。
- 弱く(強弱記号)本来の意味。記号 p。⇔ forte。
タイムライン
- 1710年代Online Etymology Dictionary によると、バルトロメオ・クリストフォリが gravicembalo col piano e forte と名付けたとされる(1710年頃)。
- 1767年英語で pianoforte が確認される。
- 1803年英語で、pianoforte の短縮形として楽器の piano が確認される。
- 1861年精選版 日本国語大辞典は、『玉石志林』(1861〜64)の「ピアノの遊をなせり」を初出の実例として挙げる。
用例
She plays the piano every evening.
作例・鍵盤楽器のピアノここはピアノで弾いてください。
作例・弱く(強弱記号)
関連するこぼれことば
出典
- piano (etymology)Online Etymology Dictionary(2026-10-04 閲覧)
- pianoforte (etymology)Online Etymology Dictionary(2026-10-04 閲覧)
- 「ピアノ」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-04 閲覧)