有線ゆうせん

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「電線を使う」という意味だった「有線」は、こぼれてお店に流れる音楽になった。

有線放送
有線
元の言葉
有線放送
こぼれた部分
有線
種類
部分抽出 / 単独使用 / 意味変化 / 意味縮小
現在の意味
有線放送、電線を使うこと
信頼度
有力

意味の変化

  1. 電線を使うこと
  2. 有線放送
  3. 「有線」が独立
  4. 店に流れる音楽放送

電線を使うこと(方式) → 店などに流れる音楽放送(モノ)

何からこぼれた?

「有線」は「有線放送」の前半がこぼれた言葉です。

元々どういう意味だった?

デジタル大辞泉は「有線」を、金属線を用いること、特に電線を使う通信方式と説明し、「無線」と対にしています。精選版 日本国語大辞典は、今和次郎『新版大東京案内』(1929)の「各放送所間に有線連絡がついて」を初出の実例に挙げています。「有線放送」では、放送の方式を説明する部分でした。

いつ独立した?

デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典とも、「有線放送」の略としての「有線」を載せていますが、初出の実例は示していません。単独で使われ始めた時期は現時点で確認できていません。なお、両辞典は「有線電信」「有線電話」の略としての「有線」も挙げており、こぼれた先はもともと一つではありませんでした。

意味は変わった?

「電線を使う」という方式を表す語が、放送そのものを指す名詞になりました。ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典によれば、有線放送には告知放送や街頭放送、テレビの共同受信なども含まれますが、日常で「有線」と言うと、飲食店や理容院などに音楽を流すサービスを指すことが多いと考えられます。

今はどう使われる?

「有線で流れていた曲」のように、お店で耳にする音楽を指して使われます。USENは1961年創業で、音楽配信事業を祖業とし、自社サイトでも「店舗BGM(有線放送)」と表記しています。一方、「有線LAN」「有線イヤホン」のように、無線と対比する本来の意味も広く使われています。

なぜ定着した?

有線電信や有線電話が日常で話題にならなくなる一方、お店に流れる音楽は身近だったため、「有線」だけで通じるようになったと考えられます。

元の意味と今の意味

「有線」は本来、電線を用いること、特に電線を使う通信方式を表す語で、「無線」と対になる。「有線放送」では、放送の方式を説明する修飾部分だった。

  • 有線放送飲食店や商店などに電線を通じて音楽を流す放送。「有線で流れていた曲」のように使う。
  • 電線を使うこと本来の意味。「有線LAN」「有線のイヤホン」など、無線と対比して使う。

タイムライン

  1. 1929年「有線」(電線を用いること)の用例。精選版 日本国語大辞典は今和次郎『新版大東京案内』(1929)の「各放送所間に有線連絡がついて」を初出の実例として挙げる。
  2. 1961年現在の株式会社USENが創業する。同社は音楽配信事業を祖業としている。

用例

  • この曲、昔よく有線で流れてたよね。作例・有線放送
  • 回線が不安定なので有線でつなぐ。作例・電線を使うこと

関連するこぼれことば

出典

  1. 「有線」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)コトバンク(小学館)(2026-10-04 閲覧)
  2. 「有線放送」(デジタル大辞泉・ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ほか)コトバンク(小学館・ブリタニカ・ジャパンほか)(2026-10-04 閲覧)
  3. 社長メッセージ株式会社USEN(2026-10-04 閲覧)